一般に、切削加工で使用される工作機械に不可欠である切削液(クーラント)の作製は水と切削液原液を希釈し、撹拌・運搬・補充(クーラント作業と言う)を毎日の作業として人的に行われています。
当社でも人手に頼っていましたが、工作機械への切削液補充作業を個人に依存していると
・担当者により補充期間が一定でなく不足する場合がある ・不足した事により機械の故障トラブルや腐敗が進行した ・作成運搬担当者の健康が害される。(腰痛等)・切削液混合担当者によって混合液の濃度がばらつく
という問題が発生する恐れがあります。当社倉部工場のマシニングセンタ12台の実績として年間504時間をかけ、重たい20Lのペール缶で約5,000杯を工作機械に補充していました。
そこでこの作業を『ムダ!!』と捉え、完全自動化することを目的に「切削液自動供給装置」の開発を行い、クーラントサーバー『楽~ラント』を開発しました。『楽~ラント』は、水と切削液原液を自動で希釈・撹拌し、工作機械へは切削液の配管とクーラントタンクにボールタップを接続することで、運搬&補充。複数の工作機械(最大40台程度)に対し、自動的に行われることから作業者はクーラント作業から完全に開放され、この時間を生産時間に充てることで稼働率の向上が図られることになりました!